管理人への問い合わせ, 自分が読んだ小説や漫画、プレイしたゲームについて面白かったものを紹介していいきます。. 彰子の本籍地である栃木県宇都宮市にまで足を運んでみましたが、彼女の母親は2年前に亡くなっています。 ol、法律事務所 、東京ガス集金課勤務 の後、小説家になる。 1987年、「我らが隣人の犯罪」でデビューする。 。クラウドに好きなだけ写真も保存可能。, このショッピング機能は、Enterキーを押すと商品を読み込み続けます。このカルーセルから移動するには、見出しのショートカットキーを使用して、次の見出しまたは前の見出しに移動してください。, 足を銃で撃たれ、休職中の刑事・本間が、亡き妻の従兄弟・和也から、彼の婚約者が失踪したことを相談されてからの約3週間を描く小説。, 知り合いに薦められて初めて宮部作ってのを読んだが、新城喬子の殺人心理がどうしても理解出来ない。最初は面白くてどんどん読んでいったが、途中しーちゃんが既に死んでるってトコから違和感が出てきた。殺人の動機が怒りや恨みや復讐、あるいは銭ではなく別人になる為って…リアリティーを欠いたまま最後まで突っ走るとは…散々新城喬子思春期や性格に迫っていたのに…辻褄合わせの感が否めない。あの時代なら銭を出せば戸籍も買えたし、同じ境遇のしーちゃんを冷静にバラバラにできた?なら殺人鬼としての素質を幼少期や思春期にも描写しないと…喬子の性格本体がまるで見えない。モヤモヤの残尿感が抜けない作品でした。, 私がこの小説で白眉だと感じたのは、必死に身分を偽り人妻となった立場が危うくなった時の様子を夫が語るこの場面だ。, すぐ届きました。シミ、よごれ、折シワ、書き込み等なく、良い状態でした。しかし、触れなば落ちん風情で、頁は茶色い。宮部みゆきさんの小説にはまってて、あんじゅう、おまえさん、など、読みました。現代物の推理小説「火車」は、あまりにも面白くて、2度目を読み終わりました。松本清張さんの「点と線」を思い出してしまいました。あれも、何度も繰り返して読んだ作品です。執筆の前段階の組み立てが余程緻密で、サラ金地獄が社会問題になった背景など、よく調べられていて、とても説得力があり、犯人の陥った精神的な世界が、自然に理解できるようになってます。なにより、著者の優しいお人柄が、本間刑事の言葉によく表れていると思いました。しかし、当然ながら、文章の運びも軽やかであり、宮部さんは、落語の世界にも通じていらっしゃるのではないかと、感じました。星⭐️⭐️⭐️の, おすすめされているので読んでみましたが、正直、過程を楽しめるのみで、なんとも言えない読後感でした。, 最初の方は、普通に読んでいた。途中から、金融などの説明が多くなり、どうでもいいと思った。そして、その説明が長い。飛ばすしかなかった。. 更には複数の金融機関やクレジットカードの会社に負債を抱えていて、過去には自己破産までしていることが判明しました。 小説の感想です。 2001年出版(日本) 著作、宮部みゆき 高校生の塚田真一は、犬の散歩の途中、公園で人間の片腕を発見する。そこから明らかになる連続誘拐殺人事件。失踪したと思われていた女性たちは殺されていた――。片腕とは別に発見されたハンドバック の持ち主・鞠子の祖父、義男。 映画「火車helpless宮部みゆき 」ネタバレあらすじとラストまでの結末・動画やみんなの感想を掲載。起承転結でわかりやすく徹底解説しています。火車helpless宮部みゆき のストーリーの結末・感想や感想を含んでいるので、観ていない方はご注意ください。 ローズラインに勤務しているときに喬子が持ち出したリストの中には、他にも条件に合いそうな人物が何人かいました。名簿をしらみ潰しにして電話をかけていた本間は、ひとりの女性にたどり着きました。彼女の名前は木村こずえで職業はフリーター、喬子と同年代になりたったひとりの肉親の姉を亡くしたばかりで他に身寄りはいません。本間が睨んだ通りに喬子はつい最近彼女に電話をかけてきて、亡くなった姉のお墓参りのために会いたいとのことです。切羽詰まったた喬子がこずえに危害を加える恐れもあるために、待ち合わせ場所に指定されている銀座のイタリアンレストランには本間も同行します。関根彰子の遺体を何処に捨てたのか、今度は誰になりすまし何処へ向かうつもりなのか。 当時はまだ女子高校生だった喬子は悪質な取り立て業者から売春を強要されるようになり、全国各地を転々としていました。 ブログを報告する. Right now idk if its good or not but i know it is a long story. 木村こずえ(きむらこずえ) フリーター。, 勤務中に怪我を追って休職している刑事の本間俊介は、ある時に亡くなった妻の遠縁に当たる栗坂和也という青年と久しぶりに再会します。突如として失踪してしまった婚約者・関根彰子を探し出して欲しいとの個人的な依頼です。平凡な人探しで終わるはずでしたが、本間は彰子の行方を追っていくうちに彼女に隠された壮絶な過去に辿り着くのでした。, 本間俊介は勤務中に強盗団の一味から銃撃を受けてしまい、現在では負傷した膝の痛みと戦いつつリハビリに励んでいました。 詳しいプロフィール いったい彼女は何者なのか? 彼女の名前は新城喬子で顧客と電話でやり取りをするオペレーターでしたが、同じ会社の営業課の課長補佐・片瀬秀樹とお付き合いをしていたようです。 ローズラインを退職した後の喬子の行方は片瀬にも分からないようでしたが、本間は彼女が関根彰子を殺害して入れ替わったことを疑っています。 Im loving this book but in retrospect i guess i coulda used any book. 商品詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。チェックした商品詳細ページに簡単に戻る事が出来ます。, © 1996-2020, Amazon.com, Inc. or its affiliates. 関根彰子が過去に自己破産していることが和也にばれて失踪。, <1992年1月15日~> このミステリーがすごい!ベスト・オブ・ベスト国内編第1位、東西ミステリーベスト100国内編第5位の傑作ミステリー『火車』(宮部みゆき)のネタバレ感想です。 借金取りが倉田家の財産を目当てに取立を開始したため倉田康司と離婚する。, <1988年4月> 石田直澄(いしだなおずみ) 東京の高層マンションの部屋を購入しようとしていた中年の男。ある事情から警察から逃亡生活をする。 八代祐司(やしろゆうじ) 東京の高層マンションから転落死した若い男だが、事件と大きな関わりがある。 宝井綾子(たからいあやこ) 若いシングルマザー。赤ん坊は宝井一家が手伝って面倒を見ている。事件の秘密を隠している。 吉田達夫(よしだたつお) 高層マンションで転落死が起きて駆け … 著者:宮部みゆき 2001年6月に集英社から出版R.P.G.の主要登場人物武上悦郎(たけがみえつろう) 主人公。警視庁捜査一課の四係に所属する。公文書の制作や情報管理が専門。石津ちか子(いしづちかこ) 本庁の放火捜査班から所轄に異動したばか... 「昨日がなければ明日もない」 のあらすじを起承転結で短く簡潔に解説!ストーリーのネタバレ注意!→私立探偵を営む杉村三郎は、金持ちの竹中家の一角を間借りして自宅兼事務所としています。依頼は人づての紹介か広告を見て尋ねてくるというパターンがほとんどですが、それだけでは収入が足りない為、オフィス蛎殻と…, 「英雄の書 上巻」 のあらすじを起承転結で短く簡潔に解説!ストーリーのネタバレ注意!→小学5年生の有理子は仲の良い家族と共に平和に生活していました。兄の大樹は出来が良く頼りになり、同級生とも仲良く過ごせておりなんの不自由もありませんでした。しかしある日、兄が同級生を刺して行方をくらます…, ライ麦畑でつかまえて(J.D.サリンジャー)の1分でわかるあらすじ&結末までのネタバレと感想. なぜ喬子は見ず知らずの女性の命を奪ってまで自分の過去を隠そうとしたのか。 当初は関根彰子ではなく木村こずえの戸籍を乗っ取るつもりでした。, しかし結局は関根彰子の母親が事故死したことでターゲットを切り替えて関根彰子の戸籍を乗っ取ることにしています。, ここで一つ疑問なのはなぜ当初の第一候補は関根彰子ではなく木村こずえだったのかというもの。, 考えられる唯一の違いは年齢で関根彰子は28歳と喬子の年上であるのに対して木村こずえ22歳と年下だということ(喬子は26歳)。, これから新しい人生をやり直すのであれば若いこずえのほうが色々と有利だと考えたのかもしれないですね。, 本作はクレジットカードによる破産に対しての注意喚起もされており。社会的なメッセージ性もある作品だと思います。, たまあざらしです。 火車 HELPLESSの紹介:2012年製作の韓国映画。山本周五郎賞を受賞した宮部みゆきのミステリー『火車』の映画化。結婚を一ヶ月後に控えた獣医師のムンホは、両親へ挨拶するため婚約者のソニョンとともに車で移動していた。だが途中で立ち寄ったサービスエリアで、ムンホは車中からソニョンが消え去ったことに気づく…。, チャン・ムンホ(イ・ソンギュン)、カン・ソニョン(キム・ミニ)、キム・ジョングン元刑事(チョ・ソンハ)、ハンナ(ソン・ハユン)、イ・ヒョンスク刑事(チェ・ドクムン)、ノ・スンジュ(イ・ヒジュン), DVD > 外国のドラマ映画アメイジングD.C.イ・ソンギュン(出演),キム・ミニ(出演),チョ・ソンハ(出演),ピョン・ヨンジュ(監督), ①動物病院を経営する男性ムンホの婚約者ソニョンが高速道路のサービスエリアで忽然と姿を消す。ソニョンを探したムンホは、ソニョンが別人だと知る。破産宣告を受けクレジットカードが作れないことを、女性は知らずにいた。 栗坂和也(くりさかかずや) 俊介の妻・千鶴子の親戚。銀行員。 人と人との結び付きが薄れていき、お互いが匿名の存在となっていく今の世の中を思い浮かべてしまいました。. 喬子に言われるままに顧客情報を漏らしていたこと、彼女が自分と年格好が同じで身寄りのない女性を探していたこと。 喬子の父が住宅ローンを返済できなくなり、借金の取立が厳しくなったため一家離散する。 本間俊介(ほんましゅんすけ) 休職中の刑事。 ②正体はギョンソンという女性で、父が作った借金で闇金に追われ、なりかわるためにソニョンを殺害していた。次の標的を探すだろうという読みは当たり、ギョンソンと再会したムンホは逃げるよう言うが、警察に追われたギョンソンは投身自殺をする。, 約1年前、ムンホはアニマルクリニックの前に時々現れて、犬を触っている女性にひとめぼれをしました。, アイスクリームを渡して話しかけ、やがて女性と恋に落ちます。女性はカン・ソニョンと名乗りました。, その間に、ソニョンはいなくなりました。少し離れたガソリンスタンドのトイレに、ソニョンがつけていたヘアピンが落ちているのを、ムンホが見つけます。, ソニョンが住んでいたアパートに行ってみると、部屋は荒れていました。ベッドのシーツは剥がされ、急いで痕跡を消したかのようです。, 愕然とするムンホのところへ、友人の銀行員・ドンウから電話がありました。銀行員の男は、ソニョンから聞いたかと言うので、ムンホはドンウに会いに行きます。, ドンウは、ソニョンのクレジットカードの手続きができなかったと言いました。ソニョンは過去に一度自己破産をしているために、新規のカードが作れないのです。, ソニョンがクレジットカードを作るきっかけは、結婚でした。ムンホと結婚するので、ムンホの稼いだ金を使えるようにと、手続きをしていたのです。, 職場に親しい友人はいなかったと言われ、ムンホは同僚の女性に無理を言い、履歴書を見せてもらいました。, 自己破産の手続きを取った弁護士に会いに行ったムンホは、その書類の筆跡が違うことに気付きます。, つまり…ソニョンはソニョンではなく「別の人物がソニョンになりすましていた」のです。, そのため「自己破産していたことを知らず、だからクレジットカードが作れないと知った時に逃げた」のでした。, 警察はあてにならないと考えたムンホは、賄賂を貰ったのが露見して刑事を辞めた従兄弟キム・ジョングンを頼ります。, 妻子のあるジョングンは就職活動の最中で、探偵のようなことをしている場合ではないのですが、ムンホの話を聞いて興味を惹かれ、経費と報酬を貰うという条件で引き受けます。, 女性の部屋を見たジョングンは、指紋を消すために部屋を徹底して拭いたことにも気付きました。, ハリウッド注目のイケメン俳優!アーロン・テイラー=ジョンソンのおすすめ出演映画12選!, 子役時代から高評価!注目の若手女優、ダコタ・ファニング出演映画おすすめランキングTOP15, ドウェイン・ジョンソンの出演映画おすすめ人気ランキングTOP25!パワフルな魅力を体感しよう!. 関根彰子(せきねしょうこ) 和也の婚約者。事務機問屋に勤務。 映画「火車helpless宮部みゆき 」ネタバレあらすじとラストまでの結末・動画やみんなの感想を掲載。起承転結でわかりやすく徹底解説しています。火車helpless宮部みゆき のストーリーの結末・感想や感想を含んでいるので、観ていない方はご注意ください。 | 由美子の自殺を知り、滋子を始め、真一も義男も、相手を追いやってしまったという気持ちを持ちます。 そして、ヒロミとカズを犯人と決めつけたルポを書いていた滋子は、最も深く心に傷を受け、自分を許せなくなります。その感情が、ピースを倒す力につながるのは、せめてもの救いかもしれません。, 滋子はピースが真犯人だと気づき、単身、山荘に乗り込もうとします。寸前で警察に保護されてしまうのですが(笑)。 ここで捕まらなかったらと思うと、薄ら寒い思いがします。だって、ピースの山荘ですよ。怖いじゃないですか。女性が一人で乗り込むなんて。, 滋子は、ピースの山荘のことを秘密にすることを警察に約束します。その代わり、必ず、あいつを捕まえてくださいと。頭を下げるのです。, そんな中、滋子はピースと真っ向勝負する場を与えられます。テレビ番組で共演することとなったのです。 その中で、ピースは滋子を由美子の自殺の犯人にするだろう、と手嶋編集長はいいます。 だが、みんなそれほどバカじゃない。はたから見れば、責任転嫁しているように見えるだろうと。でもそれがわからないのだと。 手嶋編集長も、ピースの本性に気づいているようです。, 言葉はきついが手嶋編集長、いい人です。 スキャンダルだらけで雑誌にも迷惑をかけているであろう滋子にこれだけの言葉をかけてくれるのですから。, 編集長の言葉と、秋津刑事たちとの「約束」を胸に、滋子はテレビ局へ行きます。 一発、ピースをぶん殴ってやる覚悟で。もちろん精神的に、ですが。, でも滋子は秘密を守る。約束を守る。 今までたくさんの失敗をしてきた。その中でたどり着いたのがこの約束。, 由美子の死への怒りが滋子にピースを倒させた。だからこの自殺は必要。でも悲しいです。あまりにも。, 番組に出る前に、一緒に出演するベテランアナウンサー(向坂)に、滋子は声をかけられます。 テレビ局も面白ければそれでいいと考える人間ばかりが集まっているわけではない。真実を求めるものもいる。と。, 二人の間にしばし流れる時間。アナウンサーも気づいていたのです。ピースの、網川浩一のうさん臭さに。, いろいろな人の想いを胸に、滋子は足を踏み出します。自分が叩かれることを望む大衆の前に。闘わなければならない真犯人の男の前に。, 番組内では、網川が想像する現実よりも、網川を非難する声も多くありました。 乗っかる人間だけではなかったのです。 内心ではさぞやイライラしたことでしょう。, こうやって見ていると、間際までピースを妄信してきたヒロミはピュアだったんだろうなとつくづく思います。皮肉ですが。 そして、生放送番組の最後。残り時間の限られる中、ピースよりも先に滋子がコメントを求められます。, そして、滋子はある一冊のノンフィクション本を取り出します。その内容が、今回の事件とよく似ていること。, これは滋子の作り話です。実際はまったく違う内容ですが、うまく嘘をついて見せたのです。, ここからのピースのキレっぷりが面白いです。ここの感想ではだいぶ省きますので原作必見です。, ひとこと言うたびに胸を叩いたという表現が面白いです。 あんなに嫌な奴なのに、可愛いじゃねーかピース、と思ってしまいました。ここにきて萌えさせてくるなんて、恐ろしい子……!, 最終的に「僕は模倣犯じゃない」と叫ぶピース。やってしまいました。 テレビの前で、生放送の現場で、ピースはこらえきることができなかったのです。 まさに、自爆(だから映画版はああなったのか)。, 最後のブチ切れが安易だ、あっけない、リアリティがないという人もいるかもしれません。 しかし彼の気持ちがわかるクリエイターは多いのではないでしょうか(笑)。実際、パクっただパクられただと作り手が激高する事件ってよく見ますし。自分は激高はしませんが、身に覚えのないことを言われたら否定はしたくなると思います。 クリエイターは「パクリ」と言われるのを最も嫌う。 そのあたりの心理を突いた見事なエスプリの効いたオチだと思います。, それにしても、フィクションでは多い何でもやっちゃうイカレた芸術家とマッドサイエンティストのイメージってどこから来ているのでしょうね(笑)。どちらも大好物なんだぜ?, ピースはテレビ局の一室に立てこもります。 控室で待機する滋子に、別れ話をしたはずの昭二から電話がかかってきます。 無事か? と。 やっぱり優しい人です。 きっと、滋子にも同じように父が倒れたときにいたわってほしかったのでしょう。, それにしても、HBS局、お手柄ですね。最初の電話から最後までずっとこの局が事件のある意味での舞台となっています。大変ですが、おいしい役どころです。, そう思いつつも、真一くんは動揺しています。私でも動揺すると思います(小並感)。 真一くんの電話を義男が取り上げ、代わりに話をします。ここでの義男じいさんの説教は名言のオンパレードです。, ピースが子供のころにしてもらえなかった説教を義男が今、しているのです。 こうやって最後に叱ってもらえたのは、彼にとって幸せなことだったかもしれません。ピースの心にも少しは届いていたらよいなと思います。, その後にある、樋口めぐみと真一くんのやりとりも感動的です。あんなにめぐみを避け、嫌悪していた真一くんが、自らめぐみのところへ行くのです。, 真一くんの優しさがめぐみだけではなく、読者である私にも通じてきてじんわりきます。 あのめぐみともほんの少し、ほんの少しの部分だけ心が通った。人間は誰とでも、もしかしたらわかりあえるのかもしれません。そういう、希望を持つことのできるシーンでした。, 死んだ後もこんな風に、中学の頃の先生に言ってもらえるなら、カズは救われるように思います。昔から今に続くまでちゃんと、彼のよさをわかってくれる人がいたのです。 この先生にとっては、やるせなくてつらい現実ですが……。, カズがイイ人だったことは、悩み相談の電話などいろいろなことが、世間的にもこれから証明していってもらえるでしょう。 でも、ヒロミくんが苦しんでいたことは誰にもわかってもらうことができない。そこが可哀想だなと感じます。, ヒロミを見捨てなかったカズを愚かだと多くの人が思うでしょう。けれど、カズがいてくれたから、ヒロミくんは最後に改心できた。たとえ死ぬ直前でも、それは大きな意味のあることです。そして、もっと早くチャンスがあれば、ヒロミは道を外さずに救われたかもしれないのです。 見捨てるばかりがよかったかはわからないと思います(自分の身を壊してまで、近くにいる必要はありませんが)。, 女の子の幽霊は目の病気ではなかった。 けれど、病気なのは間違いないです。病気なら治療すれば治ります。そのヒロミくんの考えは間違ってはいなかったのです。 誰かが適切に治療して、彼の心を救ってあげれば……と思わずにはいられません。, ヒロミくんにはカズがいましたが、ピースには誰もいません。 悪いことを悪いとも言ってくれない。後戻りできない道から引き戻してくれる人もいない。 ピースは悪いやつですが、ある意味、一番可哀想かもしれません。誰にも助けてもらうことはできないのだから。 もしかしたら、ピースはヒロミに助けてもらいたかった、寄り添う相手になってもらいたかったのかもしれません。けれど、彼は心を開くことができなかった。だからヒロミにはピースの痛みが最後までわからなかった。気づけていたら、また違う関係になっていたかもしれません。 小学校からの幼友達。やっと転校先で見つけた気の合う仲間。女の子の幽霊の退治。「もっと誇りに思った方がいい」――全部が全部嘘だったということはないでしょう。 ヒロミについて映画版では、「ピースは傍にいてあげたい。カズには傍にいて欲しい」という心情で役者さんは演じていたそうです。 すごく親心のある解釈だなと思いました。, 義男さんや、娘の真知子にも変化があります。 精神を悪くしてしまった真知子もよくなると。 茂にも気が咎める部分があると、義男はそういう風にも思えるようになったと。, その中で、ずっと冷静で老成していた義男さんが最後に取り乱すところが、涙を誘います。, 今作品もですが、宮部みゆきさんはとても道徳意識のある作品を書く作家さんだなと思いました。その反面でヒロミやピースのようなキャラが描けるというところががすごいです。, 読み終わった時にとても感動し、心が高陽したのですが、ハードカバーで読んだから余計によかったのかもと思いました。この厚みが、物語に没頭させてくれた気がします。 思い入れがある作品なら、文庫本よりハードカバー。ビデオよりスクリーン。今までそういう価値観を持っていなかったけど、そう思った作品でした。 もちろん、面白い作品はどんな媒体で観ても、面白いものですが。, 犯罪の被害者になったり。誰か知り合いが死んでしまったり。『模倣犯』はそういうつらいこことがあったときの心の守り方が描かれている本だと思いました。, 島田つき。水面と水底をたゆたう物描き。 「絵描き」と「物書き」で物描き(ものかき)です。絵本「その先と」小説「狐と狸の迷画座劇場」等販売中。島田つき公式サイト.